投資狂日記

自由を追求するブログ

茶番

テレビドラマ「半沢直樹」の新しいシーズンが始まった。

銀行の実際の内部がドラマのようなものなのかはわからないが、企業内の人事というのは、そこで働く人々にとって気になることだろう。

 

私もかつては企業で働いていたが、人事ということについてはすごく冷めて見ていた。特に人事考課という壮大な茶番に付き合わされることに嫌悪感を抱いていた。

 

当時、年に1回人事考課がされるのだが、まずは自己評価シートで自己評価する。様々な項目があって5段階で評価するのだ。それをもとに上司と面談し再評価される。だが面談といっても形式的なものだった。他の人は評価を上げてもらうためにもっと議論していたのかもしれない。私は他人の評価などどうでもいいと思っていたから、本当に形式的に済ませていた。

本来ならそうした人事考課によって昇格などが決まるのだろうが、実際はそんなことおかまいなく人事が動いていた。役員が見つけてきた人を重要ポストに就け、そのポストにいた人を海外へ飛ばしたりしていたこともあった。人事考課なんて無意味なのだ。形式だけ整えて、実態はまったく別なのだから茶番以外の何物でもない。それでも他人の評価を気にしている。そんな茶番をみんなが粛々と行っていることが奇妙で不気味に思っていた。

 

そして気付いたのだが、企業などの組織で上層部を占める人というのは「声がでかい」ということだ。声が大きいから目立つし、力強さがある。パワハラ的な人というのもたいてい声が大きい。逆に、目立たずとも黙々と仕事をする人は評価されにくい。そうやって声の大きい人の意向で組織が動いていくのだ。

 

企業のような組織にいて息苦しいのは他人の評価を気にしなくてはならないからだ。他人から良くみえるようにスキルを磨き、実力をアピールする。だが他人の評価を気にしすぎればただ疲れるだけだ。とくに声のでかい人の顔色を窺っていれば余計に疲れる。

 

株式投資をしていて一番いいのは、結果がはっきりしていて、その結果は自分自身で評価するしかないことだ。他人の目を気にする必要はないし、自分自身の責任においてすべて自分で決められる。成功も失敗も自分次第で、他人のせいにできない。

そしてくだらない茶番に付き合わなくてもいいのだ。