投資狂日記

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【銘柄チェック】ショーボンドホールディングス(1414)

今回はショーボンドホールディングス(1414)をチェック。

 

 

橋梁や道路などのインフラ補修・補強工事を専門とする。

建設業界には公共工事への依存と度々起きる談合事件などの不透明さがあり、投資対象としては敬遠していた。だが、人口減少と労働力不足から既存のインフラを補修・補強する重要性が増している。さらに地震や台風による水害といった自然災害の頻発があり、一層インフラの維持補強が求められている。そうした状況のなか、インフラの補修工事を専業とするショーボンドという会社は興味深い。

 

事業内容からどうしても国や自治体等からの受注が大半を占め、しかも受注時期は1~3月に集中している。ショーボンドは6月決算なので第3四半期に収益が偏る傾向がある。売り上げ構成は、19年6月期ではNEXCO他高速道路会社が約40%、地方自治体が約29%、国交省が約23%となっており9割以上が公共工事となっている。専業という強みもあり、国交省発注橋梁保全工事では10年以上首位という。そして上場企業の建設業種で2018年度平均年収がトップの約1,300万円という。人手不足が懸念されるなか、この好待遇は人材を引き付ける要因になるだろう。

 

業績は目覚ましい伸びではないものの、着実に成長している。ROEは約10%。自己資本比率が80%以上あるのでROEは財務レバレッジによってかさ上げされておらず、利益率は高い。キャッシュフローも安定しており、財務内容は良好。

 

配当金も増配傾向にある。ただ配当利回りはあまり高いとはいえず、現在の予想PERは約30倍とやや割高に感じる。もうすぐ6月末に決算を迎え、会社側が来期予想をどう出してくるかによって状況が変わる可能性がある。ただ、新型コロナがあってもインフラ維持の重要性に変わりはなく、業績にも大きな影響はないと思われるが果たしてどうだろうか。長い目でみると、国や自治体の財政悪化がインフラ工事発注に影響を及ぼす可能性があり、その点が気になる。

 

【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】

成長性   ☆☆☆

割安性   ☆☆

財務健全性 ☆☆☆☆

投資魅力度 ☆☆☆

 

 ※あくまで個人的な見解であり、投資を推奨するものではありません。この記事により損失が生じたとしても責任は負いません。投資は自己責任でお願いいたします。