投資狂日記

自由を追求するブログ

欲望の綱引き

アメリカでは大統領選挙に向けて、民主党候補を選ぶ予備選が行われている。そこで注目されているのがバーニー・サンダース候補だ。彼は急進左派で富裕層増税などを政策目標としていることから市場関係者からは評判が良くない。だが若者を中心に支持を集めており、その勢いは無視できないものとなっている。

 

こうした流れは、資本主義が格差を拡大させ、それが容認できないレベルにまで達しつつあることが根底にあるようだ。

このことで経済学者シュンペーターの言葉を思い出す。

 

「資本主義はその成功ゆえに土台である社会制度を揺さぶり自ら存続不能に陥る。社会主義へと向かう状況が必然的に訪れるのだ。」

 

まさにアメリカの大統領選挙はこうした流れに向かいつつあるように見える。

社会主義が資本主義の代わりとなる選択肢とは思えないが、資本主義を修正しようとする動きになっていくのだろう。

 

人は豊かさを求める欲望がある。そして豊かさから取り残されれば豊かになった者との差を埋めようとする欲望がまた働く。

アメリカの大統領選挙ではこの欲望が綱引きしている。

欲望がどっちへ向かい、資本主義がどう変化していくのか興味深く見守りたい。