投資での儲けというのは「自力」によるものなのか、それとも「他力」によるものなのか。
日々の売買中心であるなら、自分の意思で判断し行動しているのだから「自力」といえるかもしれない。
だが、配当をもらうというのは企業が稼いだ利益の一部をもらうわけだから「他力」といえる。それでも配当をもらう投資対象を自分で調べたり考えたりするというのは「自力」だから、「他力」を得るための「自力」でもある。
あらゆることは「自力」と「他力」で成り立っているが、投資においては「自力」の比重が大きい。うまくいっている投資家はほとんどそうではないだろうか。自分で調べたり考えたりしたことを踏まえて行動し結果を出している。
一方、失敗する人は他人の言ったことを鵜呑みにして自分で考えることをしない。考えることを「他力」に頼っている。
この「考えること」ですら「他力」に頼るというのは、これからの時代は最も危険ではないかと思う。「他力」の人はいずれAIの出した回答で行動するようになるかもしれない。
「自力」というのは自分の力すなわち人間の力でもある。
「他力」は人間の力だけではないだけに人間の可能性を広げることは確かだが、人間にしかできない「考えること」はもっと大切だと思う。