投資狂日記

自由を追求するブログ

物事をわざわざ複雑にして右往左往するバカバカしさ

いよいよ消費税の税率がアップする。

そして今回の消費増税には軽減税率が初めて導入されるが、この軽減税率というのは愚策中の愚策だと思っている。

 

そもそも税制というのはシンプルであるべきだが、様々な利害を調整しようとしてどんどん複雑になっていく。今回の軽減税率については食料品などについて適用されるが、店で飲食する場合と持ち帰りの場合で税率が異なることになる。現実には線引きが難しい事例というのが必ず出てきて、この場合はどうなるのかといったことで揉めることになる。こんなことで議論したりするなんて時間の無駄としか思えない。

店舗でもレジの対応をしなければならず、レジ操作も複雑になる。さらにキャッシュレスを推進するためポイント還元が行われ、さらに複雑になる。ただでさえキャッシュレス決済が乱立している中でやらなければならないことが増える一方だ。

 

先日、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで「消費税を巡る攻防」というのを放送していた。駄菓子業界ではこの軽減税率を巡って混乱しているらしい。「プロ野球チップス」は10%だが、「ビックリマンチョコ」は軽減税率が適用されて8%なのだという。これはバカバカしいと思うのだが、役人はそれこそバカ真面目に線引きしなければならないのだろう。そしてそのバカバカしさに国民全体が付き合わされ右往左往することになるのだ。

 

軽減税率という弱者に配慮した制度のように見えるが、逆に複雑にして煩雑になり余計な作業があらゆるところに波及して無駄なコストが発生している。弱者に配慮するなら税制とは別のところで制度をつくればいいのに、税制で調整しようとしてしまうからだ。

 

物事をわざわざ複雑にして余計な作業を増やす人間はどこにでもいる。そしてそういう人間に限って鈍感で周りを振り回していることに気付かない。

だが一方で、こうしたばかバカバカしさを一気に解決しようとする人間もいることも確かだ。そういう人が活躍する企業があるなら、それは有望な投資先となるのだろう。