投資狂日記

自由を追求するブログ

スキルとセンス

昨日、BSテレ東の日経プラス10という番組をたまたま観ていて、出演していたアナリストが日経平均株価の今後の見通しについて述べていた。その方が言うには、日経平均株価の下値は16,000円台らしい。しかもそれが9月あたりになるのではないかと。

その根拠を自信満々に述べていたが、そう考える人もいるんだなあと聞き流していた。これについては肯定も否定もしない。将来のことはわからないのだから、何とでもいえる。

 

ただ、ふと思ったのはなぜこういう結論が出てきたのかということだ。感情の根底に株価は下がるはずだという思い込みがあり、それに見合うような理屈を持ってきているのか。それとも純粋に理論立てて行き着いた結論なのか。おそらく本人は後者だと”思っている”のだろうが、果たして実際はどうなのだろう。

 

株式投資にはいろんな考え方・手法があるが、どれも決定打のようなものはない。不確実な将来を相手にしているのだからいくら理論的に突き詰めても限界がある。だから株式投資にはどうしてもセンスが必要になると思っている。一方で株式投資のスキルというのはあるようでないようなあいまいなものだ。ある人、ある場面によって当てはまるかもしれないしそうでないこともある。結局、スキルというのもセンスが土台にあって、センスが悪ければスキルは役に立たないのだ。

そう考えれば、センスがほとんどいらないインデックス運用というのは理に適っているのだろう。みんながウォーレン・バフェットになれないのはみんな彼ほどのセンスがないからだ。

 

ではセンスを磨くことはできるのか。ある程度はできるのだろう。これができないとなると身も蓋もないつまらない世界だ。ただそれも微々たるものではなかろうか。あるとすれば経験なのかもしれない。経験から得られる勘というのは侮れないものだと思う。

 

さて、冒頭の見通しを立てたアナリストのセンスはどうなのだろう。9月に再度出演するらしいので、その時どうなっているか見ものだ。

その時まで覚えていればだけど。