今回は以前チェックしたファンデリー(3137)を再度チェック。
連休前に決算短信を発表。注目するのは次期の業績予想だ。売上高が41.5%増、純利益も13.5%増を見込んでおり、強気の予想に感じる。しかもこれまで無配だったがついに配当を開始するようだ。経営陣も業績に対して自信があることをうかがわせる。
前回チェックしたときは株主還元強化の可能性に触れたが、実際に配当実施となると見方が変わってくる。株式市場でもこの決算発表を受けて買い気配のまま値が付いていない。
かといってすぐに手を出すのは気が早い。強気の業績予想が実際に実現しそうかどうかを見極めてからでも遅くはない。いいニュースにばかり目が行ってしまうがここは冷静にリスク要因も考えておく必要がある。
決算短信に事業のリスク要因が挙がっているが、それが21項目もある。なかにはそれほど気にすることもないようなものも含まれているが、様々なリスクに気を配っている姿勢は好ましい。無頓着であるよりはるかにいい。
この中で気になるのがいくつかあるが、まずは競合だろう。健康食の宅配事業はいくつかの企業が手掛けており、今後の参入もありうる。会員数が順調に伸びればいいが、定着率が低下するようだと厳しくなる。
それと食品を扱っているということことから食品の安全性もリスク要因だ。企業規模としてはまだ小規模組織で、人材の確保と育成が必要となるが、食品の安全性がおろそかにならないようにする必要がある。
ただいずれも会社自身がそうしたリスクを認識していることがわかり、その点は心配いらないかもしれない。
しばらくは決算発表の効果で株価が急騰するだろう。まずは四半期決算を待って業績の進捗度を追いかけたい。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆
割安性 ☆☆☆
財務健全性 ☆☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆
※あくまで個人的な見解であり、投資を推奨するものではありません。この記事により損失が生じたとしても責任は負いません。投資は自己責任でお願いいたします。