今回はストライク(6196)をチェック。
中小企業を中心とするM&A仲介事業が柱。中小企業では後継者不足が深刻で、事業継続のため中小企業でもM&Aを活用することが増える。人手不足ということで人材関連企業に注目が集まりがちだが、こういう事業承継型M&Aを扱う企業のほうが今後は魅力的ではないかと思っている。
M&Aには専門的知識が必要になるが、ストライクは公認会計士などの専門家が中心となっておりそこが強みとなる。会計事務所や金融機関とも密接していることからM&A案件も集まりやすい。ただ、事業拡大するうえでM&A人材の確保が必要となるが、人材関連企業と同様に人手不足が事業拡大の足かせになるかもしれない。インターネットで売り手と買い手をマッチングしても、成約までにはどうしても人がかかわらなければならない。
業績は急成長が続いている。2014年から2018年で売上は約6.3倍、純利益は約11.3倍となっている。営業利益率は35%以上あり、ROEも20%を超えている。自己資本比率は80%あり安全性は問題ない。営業キャッシュフローもよく着実にキャッシュを稼いでいる。資産の大部分がキャッシュでバランスシートはシンプルだ。
キャッシュは潤沢なものの、配当利回りは低い。配当性向は20%を目標としている。ただ増配傾向が続いているので長期でみれば魅力的か。
株価は年末に落ち込んだものの回復傾向。予想PERは約40倍。成長企業であることを考えれば妥当なところかもしれない。
【独断と偏見による現時点での評価(5段階)】
成長性 ☆☆☆☆☆
割安性 ☆☆
財務健全性 ☆☆☆☆☆
投資魅力度 ☆☆☆
※あくまで個人的な見解であり、投資を推奨するものではありません。この記事により損失が生じたとしても責任は負いません。投資は自己責任でお願いいたします。