投資狂日記

自由を追求するブログ

ジム・ロジャースの言葉に耳を傾ける

ジム・ロジャースが来日してメディアのインタビュー記事が多く流れている。今回のみならず時折インタビュー記事を目にするのだが、彼の投資の見方はいつも一貫していて参考になる。

 

日本についても一貫して長期的に悲観視している。人口が減少していて移民を受け入れず、日銀が大量のお金を刷り続け国債や日本株を買い支えている、といった状況が続いているからだという。

たしかに彼の懸念はもっともで、日本の将来には大きな試練が待ち構えていると感じている点で私も同感だ。その試練が来るまでにどう対処するかは考えておかないといけない課題だと思っている。

 

また、リーマンショックから10年経ち、新たな危機を懸念している。そのうちのひとつは、中国では膨張した債務が問題になり企業や自治体の破綻が火種になることを挙げている。債務が膨張しているのは中国だけではなく世界的にそうなっており、債務削減を進めようとすれば景気の減速をまねくことになる。

そういえば先日の日経新聞朝刊1面で「米証券化商品にリスク浮上 日米当局、警戒強める」という記事があった。格付けが低い企業への融資をまとめたローン担保証券の残高が膨大な金額になっており、景気悪化で企業倒産が増えれば金融機関も打撃を受けかねないという。リーマンショックのときはサブプライムローンが発端となったが、同じように証券化商品から危機が起きることは十分あり得る。

こういう記事が出るということは危機の前兆ととらえておいたほうがいいかもしれない。すぐに危機になるとは思わないが、兆候の一つとして心に留めておきたい。

 

ジム・ロジャースは悲観的な見方をしつつもその先には投資機会があることを知っている。何か問題が起きたところや落ち込んだところにこそ投資機会が眠っていることを知っている。

悲観的になってうつむくのではなく、そういうときこそよく目を凝らして世の中を見る姿勢を見習いたいと思う。