投資狂日記

自由を追求するブログ

統計不正に思うこと

厚労省による統計不正が問題となっている。

統計数値は様々な判断材料になるのでその信頼性が重要になるのは言うまでもない。だから不正はあってはならないのだが、その一方で統計作成に携わる人々の大変さもなんとなくわかる気がする。

 

私は企業で経理をしていたのだが、この経理という仕事も統計の集計と似たような側面がある。出来上がった財務数値は様々な分析に利用されるという点で統計数値と同じだ。注目されるのは財務数値や統計数値そのもので、それらの数値を出した人々が脚光を浴びることはない。数値について良い悪いといわれることはあっても、数値を正確に出したことで何か感謝されたりすることはない。逆に何か不備があれば何やってんだと罵倒されたりする。

そういう仕事だろうと言わればそうなのだが、そういう数値を出すためにどういう苦労をしているかは知られることがない。

 

各省庁の統計に関する予算は削られ人員も減少傾向らしく、現場での疲弊が溜まってきていることが根本原因としてあるのではないかと思う。

 

上場企業では財務諸表の信頼性を担保するために会計監査が義務付けられている。その財務諸表の作成というのは、知らない人にはわからないかもしれないが、相当大変な作業なのだ。私が働いていたのは上場企業ではなかったが、それでも決算作業は時間がかかるし、それを短縮するためにいろいろ知恵を絞る。

 

株式投資では決算書などの財務数値を見ることもなく、ただチャートをにらめっこするだけで取引する人も多い。だが、私は財務数値がどのように出来上がるかを知っているだけに決算書を軽視することはどうしてもできない。

 

今回の統計不正で、統計の信頼性を失うことへの影響がいかに大きいかを改めて知ることとなった。と同時に、その統計数値があらゆる人々の苦労の上にできていることを忘れてはならない。