投資狂日記

自由を追求するブログ

悲観から不安、そして恐怖へ

今日も日経平均は大幅下落。こうした大きな下落が何度も続くと、どうしても投資家には悲観的な感情が湧き出てくる。そしてその程度にも段階がある。はじめは悲観的感情だが、なかなか回復せずそういった状態が続いたりすると不安がもたげてくる。その不安がさらに進むとやがてそれは恐怖となり、そうなるとパニックで一斉に逃げ去ろうとする。

 

さて現状はどの段階なのだろう。

悲観は通り過ぎ、不安がピークに達しようとしているところかもしれない。これが恐怖へと変化するのだろうか。

 

トランプ大統領は、「真の力は恐怖だ」と言ったらしい。

なるほど、投資家の多くは損失拡大という恐怖から逃げ出すだろう。ここ数年、順調な時期が続いたから損失の痛みをひどく感じるかもしれない。恐怖という力は容赦なく襲ってくる。

 

だがこういう恐怖はこれまで何度も訪れているし、後から振り返れば絶好のチャンスだったりする。だが今回がそのチャンスであるかはわからない。わからないから不安だし、それが恐怖になる。

そして株価の下落というのがそういう不安や恐怖をさらに煽る。

 

でもこの恐怖に屈したくないという気持ちがある。

なぜなら、もともとこの恐怖のもとはトランプ大統領にあるように思えてならないからだ。

トランプ大統領は相手に強圧的に条件を突き付けて譲歩を引き出そうとしてきた。言葉は過激だが実際の行動はどうか。言葉の割に成果は過激ではない。米朝首脳会談という歴史的な事も中身は結局うやむやだし、形式は華々しいが成果は単に先送りだったりする。

この前の米中首脳会談で関税引き上げに猶予期間を設けたのも譲歩を引き出すためで、結局は米中双方で無難な落としどころに落ち着くのではないだろうか。両首脳ともお互い経済が悪化するのは本意ではないだろうし、悪化したら自分への支持基盤に跳ね返って立場が危うくなるからだ。

 

こういう見方をするのは楽観的だろうか。だとしたら幸いまだ恐怖には染まっていないのだろう。