先日、ちょっと重い荷物を運ぶ手伝いをしたところ、翌日に全身が筋肉痛になってしまった。日頃運動不足ということもあって、ちょっとの力仕事でも筋肉痛になり、年を取るほどその傾向が強くなっていると感じる。
でもその割には運動しようという意欲は湧かない。ジムに通う人もいるけど、お金を払ってまで運動をしようとは思わない。運動が嫌いなわけではない。フットサルとかならむしろやりたいぐらいだ。ただ健康のためとかそういう理由でわざわざ運動はしたくない。
運動に限らず、健康のために食事を気を付けたりサプリで栄養補給したりなんかもしない。健康であることは大切だけど、健康になるために何か特別なことはしたくないのだ。
健康になるためにわざわざ時間を割いて、それで寿命を伸ばそうとするのは本末転倒だと思う。例えば、ラーメンがとても好きで毎日でも食べたいと思うならそうすればいい。確かにラーメンを毎日食べ続ければ体にはよくないだろう。でも好きなことを我慢してまで健康になろうとして、それで幸せになれるとは思えない。寿命が短くなっても大好きなラーメンを食べつくして世を去るほうが幸せではないかと思うのだ。
平均寿命が長くなっているからといって、自分自身の寿命が本当に長くなるかはわからない。そして寿命が長ければ幸せとは限らない。
哲学者のセネカはこう言った。
「充実した人生は、長寿に勝る。」
健康なうちに本当にやりたいことをやる。
いつ健康でなくなるかわからないのだから。
筋肉痛であちこち痛む身体をさすりながら思った。