投資狂日記

自由を追求するブログ

不正や改ざんの連鎖

KYBが免震データを改ざんしていたのに続き、川金ホールディングスでも改ざんが明らかになった。今回の免震装置のみならず、他の分野でも品質に関して不正が頻発している。

 

日本企業は、品質については世界でトップクラスであることを誇りにしてきたはずだ。製造業の品質のみならず、あの財務省でも文書の改ざんが行われた。こういった不正が行われる背景に何があるのだろう。

 

働き方改革が盛んだが、もう一方でパワハラなどのハラスメントが表面化しているのも関連しているのかもしれない。

 

ある目標が設定されていて、期限までにその目標に到達しそうにないとなったとき、上役の人間がパワハラ的な態度で目標到達を強要する。部下たちは到底無理だとわかっていても上役の強圧的態度に抵抗できず、やむなく不正を行い表面的に目標達成を繕ってしまう。上役は不正によって達成されたことを知っているのか知らないのかはわからないが、目標達成したことで良しとしてしまう。

 

たいていこんなことが起きているのではないだろうか。東芝もスルガ銀行も同じような構図だと思う。というより日本のあらゆる組織で似たようなことは起きているのかもしれない。もっとさかのぼれば、旧日本軍という組織がそうだったし、そういう軍隊的な組織が今でもあちこちに存在しているということなのだろう。

 

こういう軍隊的な組織では気合や根性といった精神論がまかり通り、下の者に対して理不尽なことを要求したりするようになる。誰しもパワハラ的な人間に遭遇することはあると思うが、こういう人間は残念ながらなくならないだろう。そしていずれ不正がまた表面化するのだ。

表面化するならまだいいのかもしれない。テレビに映った謝罪会見を見ながら、今なおしたくもない不正で苦しんでいる人がいるかもしれないと思うとやりきれない気持ちになる。