新しい年の手帳が文具店などに並び始めている。
私も毎年手帳は持っていたが、もう持たないことにした。
スマホの手帳アプリで十分だし、そもそもスケジュールでいっぱいにしてせかされるような生活は嫌だからだ。今の手帳ももうほとんど使わなくなってしまった。要するに必要なくなったのだ。
それでも手帳にいろいろ書き込みして上手に使っている人を見ると、ちょっと羨ましいとことろもある。そういうこまめなところが苦手だったし、手帳をうまく活用できないで空白ばかりだったことに劣等感を持っていたからだ。手帳に何も書いていないと自分の生活が何もないつまらないものであることを表しているように思えてしまう。
かといって手帳にたくさん書き込むということは時間に追われることでもあるように思えて、そういうのは避けたいという願望もあった。手帳術といった本を立ち読みぐらいはするけど、実際にそういう本を買って実践するような気は起らなかった。
気に入った手帳なら使う頻度が増えるかと思ってこだわりの手帳を探してみたりしたけど、それでも何も変わらない。根本的に手帳の使い方が下手なのだ。
もともと下手なのだから無理して使うこともないし、それで困ったこともそれほどないのだから持つ必要もない。単純な結論だ。
だけどこのことが自由に少し近づくような気がして、ちょと心も軽くなった。