いろいろ実験的に取り組んできたオプション取引から手を引くことにした。思うように利益があげられそうにもないことが大きい。これ以上ズルズルと続けて資金を減らしていくのは賢明ではないと判断した。
それまでやってきたことをやめる、すなわち「諦める」というのは案外難しい。それまでの時間や身についたことが無駄になってしまうと感じるからかもしれない。諦めずに頑張った方がいいのか、それともさっさと別のことに目を向ける方がいいのか。その判断は結局のところケースバイケースだ。頑張って続けた方がいい場合もあるし、そうでない場合もある。だから決断は難しい。
そして「諦め」というのはどうしても否定的なニュアンスがある。「継続は力なり」とか諦めずに続けることが美徳のようなところがある。それが決断を鈍らせるのだ。
そこで「諦め」というのではなく「方針転換」と置き換えてみたらどうだろう。
ある目標や目的があって、それを達成するのは一つの手段だけではない。あるルートが駄目だと思ったら別のルートを進んでみればいい。これで前向きに物事が捉えられる。
物事がうまくいかなかったりするとどうしても視野が狭くなりがちだ。発想の転換というほどのことでもないけど、言葉の選び方で気持ちも変わってくる。
そして決断のあとは気分が清々しいものだ。