トルコ危機が騒がれている。これがどれほど世界に影響を及ぼすことになるかはわからない。
オプション取引を利用するのは、こういったショックに備えるためでもある。だが、今回のトルコショックについては効果的なポジションは持っていなかった。
単純にプットオプションを買っておくというのもあるのだが、ショックはそれほど多く発生するわけではない。たまに発生するショックのためにプットオプションを買い続けるのでは資金があっという間に底をつくことになる。資金を減らすことなくショックに備えるためにどういうポジションがいいのか、まだ試行錯誤している。できることならショックが起きる間に少しでも収益をあげるようにしたい。ちょっと欲張りかとは思うが、オプション取引の奥深さもあっていろいろ考えてしまう。
今、試しているのはロングバタフライというポジションだ。先週初めに権利行使価格22,500円と23,000円のコールオプションをそれぞれ1枚買い、真ん中の22,750円のコールオプションを2枚売ってポジションを組んだ。このポジションのコストは35,000円。最大利益は250,000円からコストを引いた215,000円となる。SQで日経平均が22,750円のときに最大利益となるが、そこから離れていくほど利益は減る。それでも22,535円以上22,965円以下であれば利益が出ることになる。
このポジションのいいところは、まず損失が限定されていることだ。ポジションを組んだコスト35,000円以上の損失は出ない。それと相場の変動に強い。今回のトルコショックで日経平均が大幅下落しても、評価損益はほとんど変化していない。安心してSQまで持ち込めるのは精神的に楽だ。それにコストも比較的安い。コールでもプットでも組むことができる。
そこで、日経平均の変動にあわせて、今回組んだポジションからずらして新たにポジションを組めば利益が発生する範囲が広がり、利益を得られる可能性が増えるのではないか、と考えている。コストもそれほどかからないので、試してみる価値はある。
ちょっとした宝くじ感覚だけど。