今、オプション取引に本格的に取り組んでいる。日経平均先物ミニも利用して何とか利益が出ている状態だがまだまだだ。
オプション取引は相場の上下の影響を受けないポジションを作ることができるので、株式取引とは違った感覚をもつようになる。相場が上がろうと下がろうとその動きで損益が出るのではなく、ボラティリティや時間の経過などで損益が出せる。それでオプション取引はボラティリティの取引だともいわれるのだ。
だがボラティリティを取引するなら、ボラティリティそのものを取引するほうがシンプルではないかと思ったところ、日経平均VI先物というのがあるのに気付いた。なんだこれで取引すればオプション取引よりも楽なのではないか。
いいアイデアだと思ったのも束の間、この日経平均VI先物は現状では使いづらいと分かった。なぜかといえば、全くと言っていいほど流動性がないのだ。これではどうしようもない。確かに日経平均VIという指数自体がマイナーということもあるだろう。でも指数としてはかなり重要なものだと思っている。
この指数は平時であればだいたい20以下で安定しているが、何かが起きた時(リーマンショックや大地震のようなこと)に一気に跳ね上がる。そして跳ね上がったあとは徐々に低下していくという性質がある。こういう性質をうまく利用すれば、ブラック・スワンが起きたときのリスクヘッジにも使えるはずなのだ。
この日経平均VIを使った先物取引が日経平均VI先物だが、さっきも言ったように流動性がない。オプション取引の方が数段流動性があるものの、そのオプション取引だって日本では依然としてマイナーなままだ。
ボラティリティに注目するということがもっと世の中に知られてもいいはずなのだが、そう簡単なことではないのだろう。
今日は大幅に日経平均が下落している。日経平均VIも19ポイント台まで上昇した。今のところ日経平均が大幅下落したにもかかわらずオプション取引のポジションでは損失が大きくなっていない。やや上昇方向に動くと思っていたところ逆方向になったため損失が出ているが、ボラティリティが上昇したことによる利益が出ているためだ。
ボラティリティが動きを見せているのに日経平均VI先物の出来高はほとんど増えていない。オプション取引もそうだけど日経平均VI先物ももっと活発になってくれればいいのに、とため息が出てしまう。