株式投資について必要以上に怖がっている人がいる。
私の母も私が株式投資していることについていつも心配している。この株式投資に対する恐怖心とは何なのだろうか。
株式投資をして怖いと思うのはおそらく「損をする」と思うからだろう。株式投資で損をするというのは、株式を買ったときより株価が下がってしまった状態でその株式を売ったときだ。もっと極端にいえば、株式を発行している会社が潰れてその株式が紙屑になったときだ。そういう状態になったときを想像するから怖くなる。
ここで怖いからやらないという人と、怖いけどちょっとやってみようかなと思う人に分かれる。やってみようかなと思う人は「儲かるかもしれない」という欲望が恐怖より勝る人だ。自然とリスクとリターンを感覚的にせよ測るようになる。
そして投資をしてみると、世の中をこれまでと違った視点でみるようになる。母と話をしていると私と私の母では見える世界が違っていることがよくわかる。
株価が下がったとしてもその企業が消滅するわけではない。企業が潰れそうかどうかは決算書を調べれば大抵わかる。決算書が読めないなら学べばいいだけだ。そうやって損をする可能性を少しでも減らすことはできるのだ。
株価の大暴落が起きれば、怖いと思う人がいる一方で、千載一遇のチャンスと捉える人がいる。
人はそれぞれ自分の見ている世界がある。そして他人は自分の見ていない世界を見ているかもしれないのだ。
優れた投資家というのは、ほとんどの人が見えていない世界を見ようとしている。