投資狂日記

自由を追求するブログ

株式の配当とREITの分配金についてのメリットとデメリット

今年に入って、配当金や分配金の収入は昨年の同時期に比べると格段に多くなった。それは昨年から銘柄を入れ替えてREITを増やしたことにある。

 

REITは分配金利回りが4%ぐらいのものが多いのに対し、株式では東証一部全体でも1.5%ぐらいとだいぶ差がある。ただ個別にみれば高い配当利回りの銘柄もある。

 

では利回りの高いREITのほうが株式より有利なのか。

 

まずREITが有利なのは、法人税がかかっていないということだ。REITは利益をすべて投資家に分配することを前提に法人税がかけられていない。一方、株式の配当は法人税がかけられた後に残った利益からなされる。投資家は受け取った配当や分配金からさらに源泉所得税が徴収されるので、株式の配当は二重に課税されていることになるがREITの分配金は源泉所得税のみだ。REITの利回りが高い理由はここにある。

 

このようにインカムゲインについてはREITが有利だ。ではキャピタルゲインではどうか。これも銘柄によるといってしまうとそれまでだが、株式よりREITのほうが値動きは緩やかだといえるだろう。株式なら比較的短期間で10倍とかも十分ありうるが、REITではほぼそんなことはない。

 

また株式は企業の成長によって配当も成長していく。事業へ資金を振り向けるために配当しない企業もあるが、最近では株主へ利益還元することに積極的になっていることもあり、毎年増配する企業もある。REITは利益をすべて分配してしまうので内部留保できず成長性では一般的には株式に劣るといえる。

 

こうした特徴を踏まえ、安定的なインカムゲインを確保するためにある程度REITポートフォリオに加えている。大きな成長は見込めないが、安定的に入ってくる分配金の存在は侮れない。今年のこれまでの配当金・分配金収入はほとんどがREITからのものだ。昨年はREITを組み込んだ毎月分配型投資信託の解約増加からREIT市場は軟調だったこともあり、好機とみて投資した。今年はインカムゲインでその効果があらわれている。

 

実物の不動産投資はハードルが高いと思う人にとっても、REITはとっつきやすい。銘柄もオフィスや住宅、商業施設、物流施設などいろいろあって調べてみると意外と面白い。