株式投資というと、チャートとにらめっこしているという印象がある。特に初心者はそうなりがちではないだろうか。あるいは四季報を片っ端から読み込まなければと思っているかもしれない。
株式投資をする”きっかけ”というのは、その後の投資スタイルを決める”きっかけ”になりうる。投資を長く続けていくためには、自分が興味を持ち続けられることも大切だ。
だから投資の”きっかけ”としてまずは身近なことに注目してみることをオススメしたい。
私の場合は、良品計画をミニ株で買ったのが株式投資の始まりだったが、それは無印良品が気に入っていたからだ。ちょっと利益が出たところで売ってしまったが、もしそのまま保有していたら今頃はかなりの金額になっていただろう。売ってしまったことは失敗だった。だがそれは教訓になっている。
その後もサンマルクカフェのチョコクロが好きというところからサンマルクに興味をもって調べたうえで投資したし、ウェザーニューズは毎日天気を調べるのにアプリを使っていたことがきっかけだった。ネット通販が盛んになれば物流が気になり色々調べて見つけたのがエーアイテイーだった。
昨日の決算発表の結果から今日株価が高騰したヤーマンは美容家電の企業だが、女性なら早くから興味を持てたかもしれない。
歯医者に行けば、治療に使う医療器具はどこのものか気になって調べるとナカニシやマニーという優良企業が見つかったりする。
ショッピングセンターに行けば、そこはどこかのリート(不動産投資信託)が保有している物件かもしれない。
何気ないところに投資の種はあって、そこから興味を持って調べてみたらなかなかいい投資対象だったということは実感としてとても多い。しかもその成果はとてもいいのだ。興味を持ったことなので焦らず長い視点で考えられるので自然と長期投資となる。
私の妻も身近なこと、例えば料理の調味料などで、「キッコーマンって株主優待あるの?」とか言ってくる。ディズニーランドが好きなのでオリエンタルランド株を買っているし、アサヒやキリンの株主優待を楽しみにしている。ちなみに保有している株はほとんどが含み益だ。ほったらかしだが配当金が徐々に蓄積し、勝手に含み益が増えていく。
なにも血眼になって暴騰しそうな企業を選ぼうとしなくていい。四季報を片っ端から読む必要もない。興味を持った企業を調べればいい。
まずは身の回りをよく見てみること。
なによりそのほうが投資が楽しくなる。