会社四季報が発売されました。
私はいつも日経の「日経会社情報」を買っていたのですが、日経は紙の書籍で販売しなくなったので会社四季報を買いました。
なぜ紙の四季報を買うのか。
それはスマホの手帳アプリより紙の手帳を買うのと似ています。何かと日常ではアナログのほうが使い勝手が良かったりします。
四季報も、ふと気になった会社があれば辞書のように調べられるし、調べた際にそのページで目にする他の会社が案外面白そうだったりします。そういう偶然の発見があるのもアナログ的なもののいいところです。
さて、会社四季報のどこに着目すべきか。
私は以下のところを重点的に見ます。
まずは、売上や利益の推移。利益がマイナスだらけの会社はその時点で却下します。そんな会社の中にこそお宝があるかもしれないですが、私は選びません。売上・利益が順調に増加している会社が候補となります。
次に自己資本比率とROE(自己資本利益率)。自己資本比率は50%以上が望ましいですが、それ以下でも業種や事業内容によって柔軟に判断します。ROEは10%以上ほしいところです。自己資本比率が高く、ROEも高い会社を見つけると見る目が変わります。こういう会社は収益率が非常に高い可能性が高いのです。
さらにキャッシュフロー(CF)に注目します。営業CF・投資CF・財務CFとありますが営業CFがマイナスの会社は原則避けるべきです。ただ、不動産業やリース業などは営業CFがマイナスになっていることが多いです。これは事業内容から構造的に営業CFがマイナスになることが多いからです。売上や利益と同様にCFの推移も把握すべきですが、四季報には記載されていません。なので私は日経電子版のサイトで株価検索し、業績のところにCFの推移が記載されているので、これをチェックしています。
これで候補を絞ったあと、個別にさらに詳しく調べていくことになります。ネットでも調べられますし、実際の商品を見てみたりサービスを受けてみたりしてもいいでしょう。
会社四季報は、投資する候補を選ぶ1次選考で利用するものです。
自分なりの2次選考、3次選考を経て魅力的な投資候補を見つけましょう。