世界中で金融緩和が進み、金利が異常に低い状態となっている。局地的ならともかく、世界中でなぜこのような状況になっているのか、このことが何かを暗示しているのか漠然と考えている中で、ある本に目が留まり、今読んでいる。
それは、「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫 著 集英社新書)だ。
「資本主義の死期が近づいているのではないか。」という言葉にドキッとする。資本主義が終わりに近づいているという理由を、歴史をひもときながら現在の状況にあてはめて説明しているのだが、とても説得力があり、惹きつけられる。
まだ読み始めたばかりだが、資本主義が本当に行き詰まるのであれば当然ながら投資にも影響してくる。今の投資は資本の自己増殖を前提としているので、それが機能しなくなるのであれば投資そのものを考え直さねばならなくなるだろう。
現在ブームとなっているピケティよりこっちのほうが私にとってはインパクトがあり、今後を考えるうえでとても参考になる。