安倍政権はデフレから脱却するべくアベノミクスを推進してきましたが、その陰ではインフレ税をひそかに推し進めているのではないかと感じることがあります。
インフレ税とは、インフレーションによって民間が保有する貨幣価値が実質的に目減りすることによって実質的に民間から政府へ所得移転が起こることです。
実際、株価は大幅に上昇しましたが、賃金上昇率から物価上昇率を引いた実質賃金は下がり続けています。また円安がさらに進めば輸入物価の上昇によりさらに家計の購買力が失われることになるでしょう。そしてこのことが民間から政府へ所得移転となり実質的に巨額の財政赤字の穴埋めにされるのです。
投資家にとってインフレは大敵ですので、それにはなんとか対抗しなくてはなりません。投資をしている一番の利点は経済の動きに敏感になることではないかと思っています。アベノミクスがもたらすかもしれない経済状況がどうなるかを、身近なできごとととして深く考えているかどうかが、今後の生活に大きく影響するかもしれません。
気づいたときは財産がなくなっていた、ということになりたくありません。