投資狂日記

自由を追求するブログ

大型の資金調達について考える

最近、企業の大規模な資金調達が報道されています。

東レが1,000億円の転換社債発行、三井不動産が3,000億円の公募増資などなどです。

 

東レは投資してもいいかなあと思っていてずっとマークしていたのですが、今回の転換社債発行による資金調達でひとまず株を買うのは見送りと判断しました。転換社債は将来社債から株式へ一定の価額で転換されることが想定され、発行株式総数が増加することになるので1株当たり利益が減少することになります。なので既存株主にとってはあまりうれしくないわけです。ただ、今回の東レ転換社債発行で調達した資金の一部を自社株買いにあて、さらに転換価格を現在の株価からみてやや高めに設定しているとのことで、既存株主にも配慮しているようです。

この資金調達によって成長を加速させるでしょうが、事業を拡大させるために外部から資金調達をする企業は、投資という視点からみるとあまり好きではありません。

 

事業から効率的に利益をあげてキャッシュを生み出す力があれば、その生み出したキャッシュをもとにさらに事業に資金投下するといういいサイクルが出来上がり、わざわざ外部から資金調達する必要性は低くなるはずです。私はそういう企業の株式を買い、また見つけようとしています。だからROEが高く、かつ自己資本比率が高い企業に注目するのです。

 

ただ、東レは炭素繊維という成長が期待できる事業を持っているので魅力的な企業でありますが、さてどうなるでしょう。