私はホンダ車に乗っていて、今度買い替える新しい車もホンダだ。そして昨年買ったバイクもホンダ製だ。
特別なこだわりがあるわけではない。でも何故か選んでしまっている。
やはり無意識にホンダが好きなのだろう。そして本田宗一郎という人物が好きなのだ。
そのホンダには今もなお本田宗一郎の思想が受け継がれている。ホンダの従業員、とくに技術者のほとんどは彼に憧れや尊敬の念を持っているに違いない。
多くの企業が経営理念を掲げているが、ホンダは創業者である本田宗一郎そのものが経営理念と言ってもいいくらい強烈な存在であり、だからこそ受け継がれているともいえる。
ホンダ以外にもカリスマ経営者に率いられた企業はたくさんある。
そのカリスマ経営者の一人でもあった人物が表舞台から去ることになった。
ニデックの永守重信氏だ。
ニデックに不適切会計の疑いが浮上し、その調査が進む中で代表取締役を辞任し名誉会長に就任していたが、その名誉会長からも退くことになった。M&Aを駆使してニデックという会社をここまで大きな存在に育てたものの、こんな形で去ることになろうとは本人も思っていなかったのではなかろうか。
さて、永守氏というカリスマが去った後にニデックには何が残るのだろう。
おそらくホンダのようにはならない。
株式投資をするうえで企業の経営者について考察することは重要だ。
カリスマ経営者が単なるワンマンなのか、それとも会社に脈々と受け継がれていく思想や哲学のようなものが残されるのかによって大きく違ってくるのではないか。
カリスマとワンマンは目立つ存在という点で共通している。
ということは、目立たないけれど後々にまで何かを残せるような経営者は世の中にあまり知られていない可能性があるわけだ。もしそういう経営者が率いる企業を見つけられたら投資対象として有望なのかもしれない。