投資狂日記

自由を追求するブログ

三歩進んで二歩下がる感覚

今日の株式市場は大幅上昇。

大きく下がったかと思えばその後大きく上昇するという、まさにジェットコースターのような相場となっている。

こうした上下の動きに直面すると不安がもたげてくるものだ。その不安が冷静な判断を邪魔するのだ。

そしてその不安が恐怖に変わるとき、それから逃れようとする。

これは生命を危険から守るということでは合理的なのだが、株式投資にとっては必ずしもそうではない。

 

株式投資で不安や恐怖がどこから生まれるのか、なぜ生まれるのか、よく考えておくべきなのだ。

株価の動きは自分でコントロールできない。莫大な資金力があれば別かもしれないが、そんなことは極めて例外的だ。

自分でどうすることもできないことについてあれこれ悩んでもしょうがない。

でも「株価が下がった」ということについてどう考えるかは自分次第だ。

 

株価が下がったけど、これは今後も続くものなのか、それとも一時的なものか。

株価が下がった原因は個別的な理由によるものか、市場全体に原因があるのか。

選んだ銘柄を間違ったのか。時期を間違ったのか。

考えることはたくさんある。

 

株価が下落したことで恐怖を感じるのならば、自分の考え方に非があるのではないかと思うべきなのだ。

 

優れた企業の株価というのは必ずしも一本調子で上昇していくわけではない。日々株価が上下していくなかで、業績を積み上げていくうちに気付いたときには上昇しているものなのだ。

三歩進んで二歩下がったとしても一歩は進んでいる。

株式投資というのはそういうものだと思っている。

 

株式市場は山から谷へ

株式相場でいい状態というのは長く続かない。中国から不穏なニュースが流れてくる。

山に登っていたと思ったら、いきなり谷へ向かっている。

 

こういう大規模な破綻が懸念される事案はなぜか不動産関連ということが多い。

日本でも一時期に不動産投資業界が絶好調の時があった。その多くが借り入れで資金調達し不動産にガンガン投資していく。それが上手くいくものだからさらにイケイケとなって負債もどんどん膨らんでいく。そして不測の事態が生じたことによって歯車が狂い、首が回らなくなって最終的にバンザイすることになる。日本では引き金になったのはリーマン・ショックだった。このときいくつもの不動産会社がバタバタと倒れていったことを記憶している。

ちょうどリーマン・ショックが起きる前、私は転職活動をしていて、当時好調だった不動産関連の会社の面接をいくつか受けたことがある。面接していてもその勢いというか活気を感じたものだ。そうした雰囲気に惹かれるものもあったが、結局不動産とは全く関係ない会社へ転職した。危うさを無意識に感じていたのかもしれない。

リーマン・ショック後、その面接した不動産会社は倒産していた。もし、その会社に転職していたらまた違った人生となっていただろう。

 

今回の中国恒大集団の経営危機は、中国当局による不動産業界への資金調達規制が契機となっている。この規制は中国国内の経済格差是正という側面もあるが、背後には政治家の権力闘争があるのだろう。

 

この先リーマン・ショックのようになるのかが気がかりだ。なるかもしれないし、ならないかもしれない。中国当局がどういうことをするのか予測がつかないことろがある。とんでもないことを平気でやらかすことがありうるのが恐ろしいところだ。

 

しばらくは神経質な状況が続くのだろう。

幸い投資余力はまだ多く残っている。

落ちるナイフを掴みにいく準備はできている。

でも、待ち構えているときに限って落ちてこないのだ。