投資狂日記

自由を追求するブログ

感情の振り子

サッカー日本代表がワールドカップで強敵コロンビアを打ち破りセネガルには2度リードを許しながら追いつく奮闘を見せ、日本のみならず世界中を熱狂させている。

 

大会前の評判はさっぱりで、私も3連敗するのではないかと予想していた。多くの人が期待しておらずさんざん罵詈雑言を浴びせていたにもかかわらず、この日本代表の戦いぶりをみて歓喜する姿をみるにつけ典型的な手のひら返しといわれている。私もそのうちの一人といっていいだろう。

 

こうした感情の揺れ動きは振り子のようだ。

ひとたび悲観に傾くととことんその極みまでいき、そこで予想や期待に反することが起きると一気に反対に動き楽観へと向かう。ちょうど今頃は悲観と楽観が五分五分ぐらいのところに来ていて、楽観方向へもっとも勢いのある時期かもしれない。

 

株式市場でも同じように感情の振り子がある。悲観から楽観へ、楽観から悲観へ動くたびに翻弄される。だからいつもこの振り子がどこにいるのかを考えるようにしている。株価チャートは感情の動きでもあり、ボラティリティー・インデックスは投資家の脈拍なのだ。

 

さて、日本代表がグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出したとき、楽観の極みに到達するのだろうか。それともすでに楽観の極みでポーランド戦で悲劇が待っているのだろうか。

感情が揺さぶられる日々が続きそうだ。

 

 

米中貿易摩擦

米中貿易摩擦への警戒感が晴れないでいる。トランプ大統領の強硬姿勢がこの不安感を呼んでいることは間違いないのだが、この不安が実現するものなのかどうかも怪しいような気もするのだ。

 

トランプ大統領がこのような強硬姿勢をとるのは、自分自身への支持率を上げ選挙で勝つためだ。だが一方で、貿易戦争に発展すればそれによって損害を被る人々もいるのも確かで、そういう人々は当然トランプ大統領を支持しないだろう。

 

そう考えるとトランプ大統領の強硬姿勢は実は表面的なもので、大げさに話しを打ち上げておいて関心を引きつつ、穏便なところで着地点を模索しているのではないか。

株式市場では上値が重くなり、悪くはない景気にわざわざ水を差すことはトランプ大統領からすれば選挙前にマイナスとなるはずだ。

 

それと米朝首脳会談もそうだが、今回の米中貿易摩擦も米国国内の関心を外に向ける意図があるとも考えられる。トランプ大統領にはロシアゲート疑惑があり、これについて不利な材料が選挙前に出てきてもらっては困るはずだ。

 

以上は単に勝手な想像でしかないが、米中貿易摩擦がより深刻になったとすれば、それによって相対的に得をするのは誰なのだろうか。

そんなことを考えながら、今の状況はひょっとしたら投資の仕込み時にあるかもしれないとぼんやり思った。