上場企業の決算が本格化し、銘柄によって明暗がでている。だが、日経平均の動きはここ最近あまり動いていない。
実際、日経平均ボラティリティー・インデックスは今年2月に36ポイントまで急上昇したあと徐々に低下し、今は15ポイントを下回っている。昨年はボラティリティーがずっと安定していて20ポイントを上回ることも少なかったが、またそのような状態が続くのだろうか。
世界では、シリアやイランなど中東情勢が不安定で原油価格に影響が出てきているし、北朝鮮情勢もどうなるかまだわからない。アメリカと中国の貿易戦争の懸念もある。
気がかりなことが結構あるにもかかわらず、日経平均の動きは小幅にとどまっているのは相場を大きく動かすようなことは起きないと思っているというより、固唾をのんで警戒しているからかもしれない。
先日の日経新聞記事で、日経平均オプションのプット・コール・レシオが上昇しているというのがあった。コールの建玉よりプットの建玉が多くなっており、投資家心理が弱気になっているという。
私も6月限の権利行使価格20,000円のプットを買っている。ボラティリティーが低下していることもあってプレミアムが相対的に安いと思い、掛け捨て保険のつもりで買ったのだ。
ボラティリティーは突然大きくなる。懸念していた材料とは全く違うところから予想外のことが起きるからだ。このなんとなく嫌なモヤモヤとした気分が気のせいであってほしいと思う。