投資狂日記

自由を追求するブログ

新しい門出の季節に思うこと

卒業シーズンが過ぎ、新しい門出の季節だ。

もうすぐ入社式が行われる会社も多いと思うが、私は入社式というものを経験していない。

私はかつて公認会計士を目指していた。大学在学中から勉強を始め、大学4年のときに初めて試験を受けた。だから就職活動すらしていない。でも試験は不合格で、そのまま無職で大学を卒業した。だから通常の学生とは違う道を行くこととなったが、それが結果としていい経験となったことも確かだ。

卒業して無職となったが、いわゆるニートにはならなかった。早く自立したいという気持ちがあったので、アルバイトをしながら勉強を続けていた。でもアルバイトしながらの勉強では、難関の公認会計士試験を突破するのは難しい。いや、本当になりたいという意識があればそんなことは関係なく、今思えばただの甘えだったのだ。結局、その後の試験も落ち続け、30歳になりかけていた。

この頃が一番辛い時期だったかもしれない。先が見えず、不安がつきまとっていた。このままではダメだと考え、試験をなかばあきらめ、どこかに就職しようとしたが、それまでアルバイトしかしていないのだからなかなか見つからない。ただ唯一、武器になったのが試験勉強で身につけた簿記や会計の知識だ。なんとか運よく小さな税理士事務所に採用してもらった。

その税理士はまだ独立開業して数年しか経っておらず、職員も私を採用したのが初めてだった。だがいろいろな実務経験を積むことができたことが、後から考えると大きかった。これがなかったら、相当違う人生となっていたかもしれない。

その後2回転職し、現在に至るのだが、実務経験を積んでいたからこそ転職がうまくいったのだ。資格というものは実務経験がないと全く意味がなく、逆に資格がなくても実務経験があるほうがはるかに価値があるということを身を以て知った。

 

もし、普通に就職活動して内定をもらい、入社式を迎えていたらその後どうなっていただろう。投資に対する考え方も違っていたかもしれない。

 

考えたところで時間は戻せないのだから意味のないことだ。

ただ、これまでのことに後悔はない。それだけでも幸せなことだろうと思う。