投資狂日記

自由を追求するブログ

税制について考える

所得税の確定申告シーズンがやってくる。私はサラリーマンなので通常であれば確定申告は不要なのだが、リーマン・ショックで被った株式投資の損失を繰越するため確定申告したり、昨年は日経225オプション取引で得た利益を確定申告したりしていた。だが今年はそういったものがないので確定申告はしなくて済む。

申告書の作成作業は結構煩わしいものだ。

なぜこんなに税制は複雑なのだろう。

 

税制はシンプルであってほしい。そして義務教育で税金のしくみについて学ばせるべきだ。大人でも所得税のしくみについて説明できる人がどれくらいるだろうか。複雑すぎるから教えられないし、専門家のものとなってしまっている。税制がシンプルであれば徴税コストも下がり税務署職員も税理士も大幅に減らせる。そもそも申告書の作成なんて生産性のない作業だ。私自身が経理の仕事をしているのでつくづくそう思う。

そして税制は公正で中立であってほしい。今、ピケティの「21世紀の資本」が話題になって、累進課税などの税制で富裕層に課税を強化することで格差を是正し公正な社会を目指すべきという提言がなされている。公正な社会というが富裕層からみれば累進課税というのは公正ではないと思うだろう。税金というのは所得や資産の過多によらず公平に課せられるべきだと思う。例えば所得税は一律に所得の10%とかにするのだ。こうすると当然ながら低所得者にとって負担が大きくなり格差が助長されることになるので、徴収した税金は税制以外の制度や政策によって低所得者へ再分配するのだ。だから税制自体は高所得者にとっても低所得者にとっても中立だし、格差を是正するのは別に税制である必要はない。徴収した税金をどう再分配するかを決めるのがまさに政治だし、低所得者であっても納めた税金がどう再分配されるのかについて関心を持つようになり政治への参加意識にもつながるのではないか。

 

とにもかくにも税金というのは面倒くさい。だから簡単で単純だったらなあといつも愚痴を言いたくなるのだ。