投資狂日記

自由を追求するブログ

過ぎたるは及ばざるがごとし

前回、株主優待より配当を増やしてほしいと書いたが、エーアイテイーが実際に配当を増やすことを発表した。

今回は記念配当も含むこともあり、1株当たり利益のほぼ全額が配当として株主に還元されることとなる。この発表を受けてエーアイテイー株はストップ高となった。おかげで含み益が大幅に増えたのでうれしいことはうれしいのだが、多すぎる配当というのもどうかと思うのだ。

配当に回らないで内部留保された利益は今後の事業拡大へと再投資されるものだ。ここで利益のすべてを配当してしまうと将来への成長へつながらなくなるおそれがある。将来へ種をまくことをしないのでは、いずれ企業は衰退していくだろう。だから配当性向の高い企業は要注意なのだ。過ぎたるは及ばざるがごとし。高配当だからといって飛びつくと、後で株価の下落に遭遇することになるかもしれない。できるだけ配当で株主に還元しつつ、将来の成長にも気を配る。それが長期的にみて企業と株主の双方の利益が最大化されるのではないか。

今回は記念配当ということなので、この高配当が継続的になるとは思わないが、株主還元は今後も重視していくようだ。エーアイテイーROEも高く、かつ自己資本比率も高いため財務的にはまったく問題ない。これだけ増配しても大丈夫だという経営陣の自信のあらわれだととらえたい。