投資狂日記

自由を追求するブログ

決算書で開示される「利益」の本質について考える

最近、上場企業特にグローバル企業で国際財務報告基準IFRS)を採用するのが目立ってきた。日本では日本の会計基準を採用しているのが大半だが、一部では米国会計基準を採用している企業もある。

 

会計というのは結構あいまいで、採用する会計基準によって利益の額も異なったものとなる。すなわち同じ経済活動でも、日本の会計基準米国会計基準国際会計基準それぞれで計上される利益は異なる。

 

会計基準によって利益が異なるのなら、ではそもそも「利益」とは何なのか。

「利益」=「儲け」というなら会計基準によって儲けの額が変わるのはなんだかおかしい。

会計の世界ではよく「利益はオピニオン(意見)、キャッシュはファクト(事実)」といわれる。ではこの意見とは何を表明していることになるのか。

収益力?収益性?

利益は貨幣を単位として金額で表示されるが、必ずしも利益の額だけ実際にお金が増えたわけではない。

 

考えれば考えるほどわからなくなる。

 

なので、企業が発表する業績で利益が何%増といっても、それだけを鵜呑みにしないようにするほかない。この先、会計基準が国際的に統一されたとしても会計上の「利益」というのはあいまいなものにかわりはない。キャッシュフロー計算書を必ず確認して「事実」を把握したうえで「利益」という意見を吟味しないといけない。